# 企業のAI支出は前年比ほぼ5倍に――Menlo Venturesの最新レポートを読む

- 番組: [The AI Daily Brief: Artificial Intelligence News and Analysis](https://ai-curator.jp/podcasts/shows/cmv40atyk00075j0zs7iqtm08)（Nathaniel Whittemore）
- 元のタイトル: Companies Are Spending 5x More on AI Now
- 配信日: 2026年11月7日
- 長さ: 30分
- 要約作成日: 2026年11月7日
- トピック: [#エンタープライズAI](https://ai-curator.jp/topics/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BAAI) [#AIエージェント](https://ai-curator.jp/topics/AI%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%88) [#Menlo Ventures](https://ai-curator.jp/topics/Menlo%20Ventures) [#Anthropic](https://ai-curator.jp/topics/Anthropic) [#OpenAI](https://ai-curator.jp/topics/OpenAI) [#トークン課金](https://ai-curator.jp/topics/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%B3%E8%AA%B2%E9%87%91)
- URL: https://ai-curator.jp/podcasts/cmw5ppg8800005q11uxhw91u7

## 要約

The AI Daily Brief のNLWが、Menlo Venturesの最新エンタープライズAI調査を解説した回。企業のAI支出はエージェントの普及で急拡大し、予算を大きく超過していると述べている。Anthropicがシェア55%でOpenAIを上回り、Googleは大きく後退したというデータも紹介した。前半のヘッドラインでは、株式市場の急落、AnthropicのIPO不透明感、METRの安全性レポートを扱っている。

## ポイント

- Menlo Venturesの調査では企業のAI支出の伸びが再加速し、1社あたりの平均支出は前年比約4.7倍。NLWはその主因をエージェントとし、支出が「席数」から「トークン」へ移ったと述べている。
- 企業の実際のAI支出は、予算計画（約1.9倍）の約2.5倍に達した。NLWは、従量課金型の新しい枠組みに合った予算戦略が必要だと指摘した。
- フロンティアモデルの支出シェアは35%から63%に上昇。コスト重視という物語とは裏腹に、買い手は性能を優先していると紹介された。
- APIの支出シェアはAnthropicが55%、OpenAIが31%、Googleが9%。オープンソースは支出では4%だがトークン量では19%を占める。
- コーディングエージェント（Codex、Claude Code）の収益は1年で10億ドルから240億ドルに増加。コーディングでは96%がAIネイティブ企業に流れる一方、ITなどでは既存ベンダーが優位。
- AI支出の55%は新規予算で、既存ソフトウェア予算からは21%。NLWは当面SaaSの食い合いは限定的と見るが、エージェントがソフトを使う流れは次の脅威になり得るとした。

## 章立て

- [01:02] **市場急落とAnthropic IPOの不透明感** — AI関連株が2020年以来の大幅下落となり、ヘッジファンドの強制的なデレバレッジが背景との見方を紹介。AnthropicのIPO観測や評価額への懐疑も取り上げた。
- [04:42] **METRの安全性レポートと反応** — METRがAnthropicのモデル進歩の速度が約2倍になったと報告。AIによる研究加速への懸念と、方法論や独立性への批判が紹介された。
- [08:15] **Claude金融機能など製品アップデート** — AnthropicのClaude for Personal Finance再開、MetaのMuseの音声・ビデオ対応、OpenAIの画像モデルのGIF対応を紹介した。
- [13:10] **Menlo調査の概要とAI支出の急拡大** — 約400人の米国企業の意思決定者への調査を紹介。支出の伸びが再加速し、1社あたり約4.7倍、予算の約2.5倍に達したと説明した。
- [19:42] **フロンティアモデル志向とシェア争い** — 高価な最新モデルへ支出が集中。Anthropicが55%でOpenAIを逆転し、Googleは9%に低下、オープンソースはトークン量で存在感を増している。
- [24:55] **用途別の成長とAIネイティブ対既存勢力** — コーディングエージェントの収益が急増し、金融サービス用途の成長率が最大だった。領域によってAIネイティブ企業と既存ベンダーの優劣が分かれる。
- [29:00] **SaaSへの影響と総括** — AI支出の過半が新規予算である点から、SaaSの食い合いは限定的と整理。語られる物語と企業の現実のずれにも言及して締めた。

## 解説記事

AI専門ポッドキャスト「The AI Daily Brief」のNLWが、Menlo Venturesの最新「State of Enterprise AI」レポートを読み解いた回を紹介する。冒頭のヘッドラインでは市場急落やAnthropicのIPO観測も扱われた。NLWは、AppleがエンジニアのAI利用額に上限を設けた話などで「企業のAI導入は鈍化している」との印象が広がりがちだが、データは逆だと述べている。

#### 市場急落とAnthropic IPOをめぐる不透明感

ヘッドラインでは、AI関連株が2020年以来最悪の下落となった話題が取り上げられた。NVIDIAは9.3%安、NASDAQは6.4%安と紹介されている。前日から目立った材料がなかったことから、NLWは複数の報道を引き、大手ヘッジファンドの清算に伴う強制売りが連鎖した可能性があるという見方を示した。

この影響でAnthropicのIPOが遅れる、あるいは中止になるとの観測が出ており、予測市場では感謝祭前のIPO確率が約85%から60%に下がったという。二次市場の評価額は約1.6兆ドルだが、WSJによれば機関投資家の一部は1兆ドル近くまで下がるべきだと考えている。一方で同記事は、10月の年換算売上が800億ドルに達したとも伝えた。

METRによるAnthropic向けの安全性レポートも話題になった。同モデルの改善ペースが過去1年で約2倍になり、その要因はAIを研究に使っていることだと報告されたという。安全性を重視する側からは懸念が出た一方、方法論やMETRの独立性を疑う声もあった。NLWは、サイバーセキュリティなど他の懸念にレポートが十分応えていない点を挙げ、外部評価体制は不完全だと述べている。

#### 支出は「席数」から「トークン」へ

本題のMenlo調査は、Morning Consultが9月中旬に実施した、米国企業の意思決定者約400人への調査に基づく。NLWは、MenloがAnthropicなどに投資しているため中立的な観察者ではないと断りつつ、方向性は広く共有された実感と一致するとした。

注目点は、市場が成熟するほど落ちるはずの成長倍率が、今年は再び上がったことだ。2023→24年は5倍、24→25年は3.9倍に下がったが、2026年はそれを上回る伸びになったとされる。NLWはその理由をエージェントとし、Opus 4.5以降、支出の軸が席数からトークンへ移ったと説明した。

数字で見ると、AIを使う企業の割合は55%から65%と緩やかな伸びだが、1社あたり平均支出は約4.7倍になった。エージェントは独立して並列に動き続けるため、支出は人数ではなく仕事量に比例して増える。この結果、企業は予算で約1.9倍の増加を見込んでいたのに、実際の増加は計画の約2.5倍になった。NLWは、これは暴走ではなく、AIで何ができるかを企業が試している結果だとし、クラウドの予算管理にも似るが完全には当てはまらない新しいカテゴリーだと位置づけた。

#### 性能優先の買い手と、Anthropic・OpenAIの二強

フロンティアモデルの支出シェアは35%から63%に上がり、中位・小型・旧世代は軒並み低下した。小型モデルの値下げが進んでも、買い手はコストより能力を選んでいるというのがレポートの示す姿だ。NLWは、コスト効率の物語と両立し得ると考えている。現在は初期導入期で、最先端に集中しているだけであり、成熟すれば小型で効率的なモデルを組み合わせた複合的な構成が増えるという見立てだ。

ベンダー別のAPI支出シェアは、Anthropicが2023年の12%から55%に拡大した。OpenAIは50%から27%まで下がった後、31%に回復した。Googleは21%から9%に急落し、NLWは企業向けでは「二頭立て」になったと述べている。

オープンソースは支出の4%にとどまる一方、トークン量では11%から19%に伸びた。NLWは中長期的にはトークン量のほうが重要な指標になり得ると見ており、オープンモデルが大量のトークンを担い、支出は最先端のクローズドモデルに集中するという見方もあると紹介した。

#### 用途別の成長と既存ベンダーの強さ

コーディングエージェント（CodexとClaude Code）の収益は、2025年末の10億ドルから2026年末に240億ドルへと拡大した。Cursorなどの他のコーディングツールも約3倍に伸びている。用途別の成長率では、エージェント型コーディングが7.7倍、金融サービスが8倍だったが、金融サービスの市場規模は約8億ドルで、コーディングの340億ドルに比べるとはるかに小さい。

AIネイティブ企業と既存ベンダーの勢力図は領域で異なる。コーディングでは96%、財務・オペレーションでは95%がAIネイティブ企業に流れる。一方、マーケティングや顧客成功、HR、ITなどでは既存勢力が過半を占め、ITでは91%が既存ベンダーだった。NLWは、既存システムとの接続や記録系システムの置き換えコストが、既存勢力に有利に働くと解釈している。

#### SaaSは食われるのか

今年前半の「SaaSpocalypse」と呼ばれるSaaS株の急落を受け、AIがSaaSを食うのかが投資家の関心事になっている。Menloの調査では、SaaSアプリ市場の成長は13%から11%に鈍ったものの、AI支出の55%は新規予算で、既存ソフトウェア予算由来は21%だった。NLWはこれをSaaS側にとって前向きな材料としつつ、エージェントがソフトを操作する流れという次の脅威は始まったばかりだと付け加えた。

#### まとめ

今回の議論から読み取れるのは、市場の動揺とは別に、企業のAI支出が実需としてエージェントに支えられて急拡大しているという構図だ。日本の企業にとっては、席数ベースの予算発想がトークン課金の現実とずれ始めている点が重要な示唆になる。また、性能優先でモデルが選ばれ、特定ベンダーに支出が集中していること、領域ごとに既存ベンダーが強いか新興が強いかが分かれることは、調達戦略を考える材料になるだろう。ただしMenloは投資家でもあり、調査対象は米国企業に限られる点には留意したい。NLWも、AI界隈で語られる物語と一般企業の実態には差があると強調している。

> この要約・解説記事は、元の音声の文字起こしをもとに AI（Claude）が日本語で作成したものです。出典: The AI Daily Brief: Artificial Intelligence News and Analysis「Companies Are Spending 5x More on AI Now」
