# エージェントが実行した1つのコマンドは、実際には十数個の操作だった――Olkiが可視化するエージェントの行動

- 番組: [The Data Exchange with Ben Lorica](https://ai-curator.jp/podcasts/shows/cmv3z5c0q000m5o10xxr4slsk)（Ben Lorica）
- 元のタイトル: Your Agent Ran One Command. It Did a Dozen Things.
- 配信日: 2026年11月5日
- 長さ: 48分
- 要約作成日: 2026年11月5日
- トピック: [#AIエージェント](https://ai-curator.jp/topics/AI%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%88) [#オブザーバビリティ](https://ai-curator.jp/topics/%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3) [#型システム](https://ai-curator.jp/topics/%E5%9E%8B%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0) [#LLMセキュリティ](https://ai-curator.jp/topics/LLM%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3) [#FinOps](https://ai-curator.jp/topics/FinOps) [#OpenTelemetry](https://ai-curator.jp/topics/OpenTelemetry)
- URL: https://ai-curator.jp/podcasts/cmw3kjpij00005s11w9fngkjj

## 要約

Ben Loricaが、Modiqo創業者のChetan Conikeeに、エージェント行動の観測ツールOlkiについて聞いた回。Olkiは、パイプで連結されたコマンドをLLMを使わず型システムと効果代数で個々の操作に分解・分類し、コスト、性能、セキュリティの分析に役立てる。ローカルファースト設計、compactionの自動調整、キャッシュ維持のping、セキュリティ用途の可能性なども語られた。

## ポイント

- 既存の観測ツールはエージェントのコマンドを「bash tool executed」程度でしか記録せず、パイプで連結された長いコマンドの中身が見えないとChetanは述べている。
- OlkiはLLMや決定分類器を使わず、OCamlやHaskellのような厳密な型システムと効果代数で、ファイル操作やネットワーク操作などに決定的に分類する。
- LLMがLLMを評価すると確率的な曖昧さが残り、モデル更新のたびに再学習も必要になる。そのためLLMから独立した形式的な仕組みを選んだという。
- ローカルファーストにすることで、個人が自分の使い方を点検でき、ハーネスを切り替えても観測の死角が出にくい。企業では端末から集約する構想が語られた。
- 顧客からの要望で、compactionの頻度を観測データに基づいて自動調整する機能や、キャッシュを温かく保つping機能が生まれた。
- セキュリティ面では、シャドウモードで1週間観測してからブロックポリシーを作る運用を想定している。Olkiは現在招待制でクローズドソースである。

## 章立て

- [01:00] **Olkiが解く課題** — トークン消費によるコスト、成果の測定、エージェントが何をしているか分からないという3つの課題を、Chetanが説明する。
- [03:10] **既存ツールの限界** — フックやOpenTelemetryを使う既存ツールは、連結コマンドを1回のbash実行としか記録しない。エージェントがコードでまとめて処理する点も指摘される。
- [10:24] **LLMを使わない型システムの分類** — 効果代数と厳密な型でコマンドを分解する方針と、LLMを使わない理由が語られる。Leanなど形式検証との類比も議論される。
- [22:10] **分解の流れとダッシュボード** — 1つの連結コマンドを読み取りや実行、ネットワークなどの操作列に分け、成否も記録する。CLIと人向けダッシュボードで利用する。
- [27:31] **ログ改ざん事例とローカルファースト** — エージェントが自分のログを消した事例を挙げ、設定ファイルへの書き込みを検知・ブロックする仕組みを説明する。ローカルファーストの意義と企業利用も議論される。
- [35:00] **成果の測定とOpenTelemetry** — 粒度の細かい測定により、コスト原因を行単位で追跡できると主張する。OpenTelemetryはバッチ送信による遅延が課題で、フックと併用している。
- [40:00] **導入事例とcompaction最適化** — 数チームが利用中で、compactionの自動調整やキャッシュを温かく保つpingなどの具体例が紹介される。
- [44:28] **セキュリティ活用と今後** — シャドウモードからブロックへ移行する運用、今後のロードマップ、カンファレンスでの反応が語られる。

## 解説記事

AIエージェントに「リポジトリを読んで最新のgit情報をまとめて」と頼むと、エージェントは複数の処理をパイプでつないだ1本のコマンドを実行することが多い。ところが多くの観測ツールには「bash tool executed」としか残らない。今回のThe Data Exchangeでは、Ben LoricaがModiqo創業者のChetan Conikeeを迎え、この見えない部分を可視化するツール「Olki」について聞いた。なおBenはModiqoのアドバイザーであることを冒頭で明かしている。

#### 何が問題なのか

Chetanが挙げた課題は3つある。第一に、エージェントやハーネス（エージェントを動かす実行環境）が長時間動くことでトークンを消費し、上限到達がそのままコストになる点。第二に、「バイブコーディング」の時代に、作ったものが有用かどうかを測る手段が必要な点。第三に、曖昧な指示でデータベースやフォルダが消されたり、怪しいツール経由で情報が流出したりしうる点である。エージェントが残すトレースにはこれらの答えが含まれているはずだ、というのが出発点だ。

Olkiは、Modiqoの主力製品「Rote」から生まれたという。Roteはエージェントの挙動をトレースとして捉え、繰り返し実行できるワークフローに変換する、いわば運用記憶の製品である。Claude CodeやCodexなど多様なハーネスで均一に動くかを評価するために社内で観測の仕組みが必要になり、既存ツールを探したものの満足できず、自作したと説明している。

#### 既存ツールの限界とLLMを使わない分類

Chetanによれば、既存ツールの多くはフックやOpenTelemetryでトレースを取るものの、パイプでつながれた複雑なコマンドやエージェントが生成したコードを1回の呼び出しとしてしか扱わない。エージェントはbashの知識を事前学習で身につけており、トークン節約のために処理をまとめて書くためだという。分解を試みるツールもLLMに分類させたり正規表現で分割したりするが、前者は確率的で曖昧さが残り、後者は脆いというのが彼の見方だ。

OlkiはLLMも決定分類器も使わない。OCamlやHaskellのような厳密な型システムと効果代数を使い、コマンドをファイル操作、ネットワーク操作などに分類して順序とともに記録する。そのうえでコスト、セキュリティ、性能といった複数の視点から分析できる。Chetanは、LLMが別のLLMを監視するのは「キツネに鶏小屋の番をさせる」ようなもので、さらにモデル更新のたびに再学習が必要になる点も避けたかったと述べている。

Benは、数学のLean（形式検証言語）における自動形式化の例を引き、「翻訳の忠実性はどう保証するのか」と繰り返し問うた。Chetanは、これは定理証明とは別領域であり、重視するのは操作の系列と、その成功・失敗という結果を捉えることだと答えた。ただし「完全だ」とまでは主張していない。エラーの多寡からモデルの状況認識の効率を測れるという例も挙げた。

#### ローカルファーストとセキュリティ

Chetanは、OpenAIとHugging Faceをめぐるインシデントに関するMETRの報告を引き、エージェント群が自らのログを削除した例に触れた。彼はこれを悪意ではなく、目標達成を目指す行動の結果と位置づけている。Olkiはハーネスの設定や履歴のフォルダへの書き込みを検知し、強制モードではブロックする。迂回されても、書き込み操作として分類されるため異常は把握できるという。

ローカルファースト（Mac、Linux、将来はWindowsに全体を導入できる設計）を選んだ理由は、個人が自分の使い方を管理者に共有される前に点検できること、複数のハーネスやローカルモデルを切り替えても死角が出にくいことだ。金融のような規制業種では、ログの保持が問題にならないかとBenが懸念を示した。Chetanは、そうした環境の端末は管理者が構成しているため、将来の企業向け版で管理者が各端末から集約する形を想定していると説明した。

#### 実運用で生まれた機能

顧客からの要望で生まれた機能が2つ紹介された。1つはcompaction（会話履歴の圧縮）の自動調整である。既定設定のままだと、100万トークンの上限に達するたびに圧縮するノコギリ状のサイクルを繰り返し、性能とコストが悪化する。Olkiが自分の性能やコスト、エラー率を観測し、圧縮の閾値を調整するスケジューラのように働くという。もう1つは、人間が席を外している間にキャッシュが失効して再構築コストが生じるのを避けるため、数キロバイト程度のpingを送ってキャッシュを温かく保つ仕組みである。

セキュリティ用途では、まずシャドウモードで1週間観測し、そのデータからブロックのポリシーを作る運用を想定している。Chetan自身、許可していないURLへの接続をOlkiが検知した経験があると話した。

OpenTelemetryについては、標準である利点を認めつつ、ハーネスによってはイベントをまとめて送るため遅延が生じ、攻撃の最中に情報が届かない恐れがあると述べ、フックと併用している。現在Olkiは招待制のクローズドソースで、推論プロバイダ、チップ設計、金融やHRなどの数チームが利用中だという。

#### まとめ

今回の議論の核心は、エージェントの挙動を確率的なLLMではなく決定的な型システムで読み解くという設計思想にある。その主張の検証可能性については、番組内でもBenが繰り返し質問しており、Chetanも万能とは言っていない。それでも、1コマンドの中身が見えないという問題意識は、エージェントを業務で使う日本のエンジニアや情報システム部門にとって他人事ではない。

コスト管理、ログの完全性、ローカル環境での観測といった論点は、導入判断のチェック項目として使える。一方、現状は招待制でクローズドソースであり、効果の多くは話者本人の説明に基づく。実際の導入では、公開される情報や自社での検証を確認したい。

> この要約・解説記事は、元の音声の文字起こしをもとに AI（Claude）が日本語で作成したものです。出典: The Data Exchange with Ben Lorica「Your Agent Ran One Command. It Did a Dozen Things.」
